「SUSMICS-C」と「湿地グリーンインフラの共創」が土木学会環境賞をダブル受賞
2025.06.27
令和6年度土木学会賞において、当社の「炭素除去に貢献するバイオ炭を用いた環境配慮型コンクリートの開発(SUSMICS®-C)」が環境賞Ⅰグループ、「産官学民の連携による遊休農地を活かした多機能な湿地グリーンインフラの共創」が環境賞Ⅱグループを受賞し、6月13日に表彰式が執り行われました。
土木学会環境賞(主催:公益社団法人土木学会)は、Ⅰグループ:環境の保全・改善・創造に資する新技術開発・概念形成・理論構築等に貢献した先進的な土木工学的研究、Ⅱグループ:土木技術・システムを開発・運用し、環境の保全・改善・創造に貢献した画期的なプロジェクトに授与するものです。
「炭素除去に貢献するバイオ炭を用いた環境配慮型コンクリートの開発」は、木質バイオマスの炭化物である「バイオ炭」をコンクリートに混入し、コンクリート構造物に炭素を貯留する技術です。バイオ炭コンクリート「SUSMICS-C」は、既存の生コン工場設備で製造可能でありながら、一般的なコンクリートと同等の流動性や耐久性を持つため汎用性が高く、現場でのポンプ圧送や現場打ち施工にも適応できます。さらに、原料製造から施工までのCO2排出を考慮するとカーボンネガティブも可能であることが第三者機関によって確認されており、これらの点が特に高く評価されています。
また、「産官学民の連携による遊休農地を活かした多機能な湿地グリーンインフラの共創」は、千葉県印旛沼流域の谷津(低湿地)を対象に、健全な水循環の回復や多様な動植物の生息環境の創出、流域治水を含む多機能性を発揮する湿地グリーンインフラの実現を目指したものです。本取り組みは、遊休農地を対象に産官学民の連携で行われ、科学的・定量的な検証を通じてその有効性を実証していること、ICT技術の活用により、湿地グリーンインフラの維持管理の負担軽減に寄与するとともに、地域内外のステークスホルダーの関与を広げる効果を上げていることが高く評価されました。



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